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ビッカースタッフ脳幹脳炎3

②入院から病名が分かり転院するまで
 ※意識不明のため主人の記録と診療明細書より

12月27日
脳神経外科病院に入院
※頭部断面、脳に影は無く正常
※左副鼻腔下部に影(膿)

12月28日

留置カテーテル
髄液検査によりウイルス性脳炎と診断
血液製剤、献血グロベニンを静注(重症感染症の場合、患者本人の免疫グロブリンが大量に消費されてしまい病原微生物に対する排除能力が低下する為、グロブリンを外から補充する)
アシクロビルを限界ギリギリまで点滴(ヘルペスウイルスに効果的な薬)
肺炎(細菌)対策
ウイルス5種検査
※衛生面から面会滞在時間が30分までに限定
※母が言うには顔面蒼白で描いた眼みたいに眼球が動かず人形みたいだった。

12月29日
熱が下がる。
手足とも不随意運動で足に痣や一秒ごとに舌を出す。
酸素吸入

12月30日
腕を叩きながら呼びかけると右目を2~3mm開く。
褐色の痰

12月31日
右手を握る反応
左右とも足をくすぐると丸める。
「いっぱい話しかけてください」

1月1日
声掛けに反応
苦しい時には右腕を折って上げる。
トマトジュースみたいな痰

1月2日
声掛けに反応
名前を聞くと不明瞭だけれどもフルネームで答える。
繰り返し何か言うが聞き取れない。
呼吸はヒューヒューというレベル。

1月3日
不随意運動が激しい為鎮静剤を注入
発汗
腹部CTで抗NMDA受容体抗体脳炎(映画エクソシストのモデル)ではないと判明。
「ぷしぇしぇ」という謎の言葉
「起きる」「起こして」「トイレ」「ごめん」「おしっこ」と言う。
※トイレを我慢している夢を何度も見ていたのはこの頃だと思う。

1月4日
ウイルス検査(水痘・サイトメガロ・ヘルペス等)すべて陰性という結果から自己免疫系の脳炎の可能性が高まり、神経内科への転院が望ましい。
急遽、横浜市立市民病院への転院が決まり救急車で申し送りとなる。
※ゴミと一緒にトラックで外に運ばれた夢を見たのはこの時じゃないかと思う。一瞬外の肌寒い感じがしたのと、トラックに一緒に乗った看護師さん2人に優しくしてもらって「助かった」と思った。看護師さんたちは表情が無くて目や口の中がブラウン管TVの砂嵐みたいだった。

脳波
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画像診断 CT撮影・MRI撮影・X-P撮影
点滴注射 ビーフリード・セフトリアキソンナトリウム・テルモ生食TK・グリせノン・アシクロビル・大塚生食注・ラニチジン・ソルメルコート・アレビアチン・献血グロベニン・生理食塩液
処置 喀痰吸引・留置カテーテル・酸素吸入
検査・病理 血液検査・心電図検査・呼吸心拍監視・血糖・経皮的動脈血酸素飽和度測定・髄液検査・腰椎穿刺・単純ヘルペスウイルスDNA抗原検査・水痘帯状ヘルペス検査・サイトメガロ検査・PL・脳波検査・血液学的検査・免疫学的検査・B-C反応性蛋白・梅毒トレポネーマ抗体定性・HBs抗体定性・HCV抗体定性・微生物検査・糞尿便等検査・生化学的検査10項目以上 他
リハビリテーション
by zakuro-ami | 2016-03-10 01:37 | ビッカースタッフ脳幹脳炎