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はじめての日本画

最近の楽しみは「ゲゲゲの女房」ですね~。
虫除けスプレーをかけて庭に出たら、見事に耳だけ7箇所も蚊に刺されました。
経文書き忘れた!みたいな。

先日セルビアに送る絵の下絵を描こうと模造紙を広げたらコペルが飛んできてボロボロに…やる気が失せました。
いえ、単にそれを理由の逃避ですね。
初めて和紙に絵を描く事になって楽しみなような不安なような…。
たまたま目にしたタウン誌に「はじめての日本画」の教室があったので申し込みました。
日本画家でありモデルでもある阿由比(ほとりゆい)さんが講師でした。
7月中の4回、1回目は課題のデッサン、2回目は絵の具の作り方と下地、3・4回で色をつける。
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合成岩絵具って派手ですね…なのに私の絵だけ異常に暗い。
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なんだかポスターカラーみたいな印象を受けました。

実は高校3年生の春、不孝な出来事があって美大に行くことを諦めて公務員になろうと思っていました。
あんなに美術方面に行くことを反対していた母が短大だったら行かせてあげると言ってくれたので、なるべく学費の安い学校を選びました。
就職率を考えてビジュアルデザインを選びましたが、本当は第二候補の日本画の方に受からないかと願っていました。
結局ビジュアルデザインに進んだのですが…就職したのは何故かインテリア関係。
10年絵を描かずにいましたが、人生の節目に意を決して会社を辞めました。
ところがいざ白い画面を目にすると恐くて描けない…。
ふと学生時代に衝撃を受けた天野可淡さんの人形を思い出し人形を習いにいきました。
実は学生の時独学で作ってみたけど完成せずに放棄していたのを思い出し、中途半端に終わってしまったことを克服して少し自信を付けたかったのです。
人形の色付けを油彩でしている時に絵の具の滲み具合がしっくりと自分に合っているような気がしました。
その後絵を習いに行った先生が油絵の方だったのでなんとなく油彩を描いてみました。
(中学の時に一枚描いたことがあったので2枚目の作品)
その作品は現代童画会の公募展で新人賞をいただいてそれから油絵を描くことになりました。
後から天野可淡さんも現代童画会に出品されていたことを知って驚きました。
油彩はしっくりくるのですが表現したいことに限界もある。
その表現したいことは日本画の中にあって…やっぱり日本画の方が向いているんじゃないか…って思ったり。
天然の岩絵の具は美しいし、発色の良さや線画が綺麗に描けるし、和紙への表現の多様性とかデザイン的な表現も出来るしとても面白いのですが…。
今回経験したことで判ったことは「しっくりこない」って決定的なことでした。
もうちょっと本格的にやってみたかったけど、良い経験が出来ました。

そして8月は銅版画を習いに行きます。
こちらもずっとずっと習いたいと思っていました。
独学(一度学校で実習しましたが)でやってみようかと思っていましたが機材が高価過ぎますもの…。
横浜美術館の市民ワークショップがあるのを知りました。
基礎講座を受講すればその後オープンスタジオで自主制作できるのです。
神奈川って凄いですね!って、単に東京も沢山あるのだろうけど…知らなかっただけで。
でも、私の住んでいる区は高齢者率が高く、地域コミュニティの形成や生涯学習を通して健康につなげる目的もあって安価で楽しいイベントが沢山あるのです。
来月の写真講座も気になるし、来年のボタニカルアートも参加したい♪
参加している人たちも明るくて生き生きしている。
今年の目標が曖昧だったけど、今後じっくり腰を据えて制作に励むためにも、気になっていることに取り組んでいろいろ吸収して活かしてゆきたいなって思っています。

実は版画の講座を申し込んだ時、猫の物語を作品にしたいと思っていました。
その直後偶然何時か展覧会をしたいと思っていたステキなギャラリーのオーナーさんから企画展(来年)のお誘いがありました。
しかもテーマが猫!オーナさんと面識はありませんが何処かで私の絵を知ってくださったのです。
版画の講座も無事に参加が決定したのでやる気満々です♪

偶然と言えば以前乙女屋さんの企画でクリスマス展に誘われて参加した時も驚きました!
私が大阪でインテリアの仕事をしていた時に担当した安藤忠雄建築研究所設計のギャラリー「小さい芽」http://gallery6chiisaime.web.fc2.com/…此処のミニキッチンを入れたのは私なんです!
建築前、そして建築中の現場にも足を運んでいた場所に十数年後自分の作品を展示するなんて想像もしていませんでした。

偶然なのか必然なのか、私の周りには不思議な事が多い気がします。
不器用なので計算では手繰り寄せませんが、良い運命に自然に導かれていけるように精進します。
by zakuro-ami | 2010-08-06 12:08 | 創作